家庭で出来る、DIY尿検査・解説

1 year ago
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■家庭で出来る、DIY尿検査・解説

 初めて米国に行って驚いたことの一つが薬局で売られている医薬品、医療用品の種類の多さと安さだった。全国的な医療保険の無い米国では基本、医療はDIY。なので日本では手に入らない医薬品や医療器具が多く誰にでも買える値段で売られている。この尿検査のスリップもそうした中の一つだったが、最近では(薬局では稀だが、日本医師会の手の届かない)アマゾンなど外資系大手通販で米国と同程度の値段で買うことができる。ただ困ったことに(日本市場向けの商品ではないので)解説書が英語のままなのだ。で、今回、この内容を高校生程度の内容でまとめてみた。日本の医療保険は世界に誇れるすばらしい制度である反面、どうも昔から「(忙しいこともあるのだろうが…)「寄らしむべし、知らしむべからず!」という側面がどこかにあって、患者の基本的な権利であるカルテの開示一つでさえ、何だかんだと理屈を並べて見せようとしない。こうした部分が医療費の高騰を招き、医療保険の負担を増大させている。これは今後「どげんきゃせんとイカン…」政治的課題だろう。

本ビデオはその意味で単なる解説書、PDFであって動画にする必要などないのだけれど、文字だけでUPするとやたらに長いものになるし、PDFだとSNSで受け付けてもらえない。なのでスライド的な動画にした。音声は入っていない。必要な項目(例えば、糖尿病でグルコース等)はその部分で停止させてスクショなどで御確認いただきたい。又、各物質ごとに検出時間(秒)が異なっているが(これは検査スリップごとに違う故)動画では入っていない。ちなみに写真の検査スリップの検出時間を書いておくと;

Urobilinogen ウロビリノーゲン(60)
Bilirubin ビリルビン(30)
Ketone ケトン(40)
Creatinine クレアチニン(60)
Blood 潜血(60)
Protein タンパク質(60)
Micro Albumin マイクロアルブミン(30)
Nitrite 亜硝酸塩(60)
LEUKOCYTES 白血球(60)
Glucose ブドウ糖(30)
Specific Gravity 比重(45)
PH 水素イオン濃度(60)
Ascorbate アスコルビン酸塩(40)
Calcium カルシウム(60)

と、いうことになる。尿検査は血液検査や血圧、脈拍と同様にその時々の体調によって変化する。なので1回の検査結果が絶対ではないし、ずっとその値が続いている訳でもない。基本、瞬間最大風速のようなもので、何度も検査して「だいたいこれぐらい…」という線を見つけることが健康管理の要諦となる。逆に言うならそのつど医者に行って検査してもらうなど正に「愚の骨頂!」時間とお金の無駄使いでしかない。故にアメちゃんはDIY、この程度のことは普通に日常・自分でやる。個人で何度でも行える利点としては、体調と尿検査データを相対させ、調子の良い時はこの状態、悪くなるとこう変化する。と、いうような動的な生理(代謝)変化を把握できること。飲酒した時、風邪をひいた時、生理の時、寝不足の時、疲れた時、食事の前後、熱がある時、ある薬を飲んだ時、飲まなかった時、その時々で尿がどのように、どの程度変化するかを把握しておけば、個人の健康管理において重要な基礎的データとなる。

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