シンガポール 【ストリート・グルメを求めて】

2 years ago
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アメリカでパティシエになる夢を持っていたが、家業の屋台存続のため泣く泣く故郷へ戻ったアイシャさんが主人公。彼女が作るのは、米粉の蒸しケーキの中にパームシュガーの餡を入れ、ココナッツをかけた「プトゥ・ピリン」という伝統菓子だ。

アイシャさんはベトナム教徒だが、親の意向に従順な生き方から中国的な文化を背景に感じる。つまり、儒教の精神だ。この辺は、台湾編(5話)のリンさんと共通している。2人とも受けた教育レベルが高く、旧態依然な親と衝突しながら業務改革を断行、店を軌道に乗せているのだ。屋台で菓子を売る店員が、アメリカの大学に通った才女だなんて日本人にはあまり想像できない。アジアのストリート・グルメをまさに体現している。

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